働き方の多様化が進み、フリーランスという働き方に注目が集まっています。
今後もますます増えていくことが想定されます。
フリーランスはとにかく自由に働ける、というイメージがあるかもしれません。
でも、収入や補償など不安定な要素が多いのも事実です。
▼この記事では、フリーランスの働き方のメリットデメリットをお伝えします。
✔︎ フリーランスと会社員の働き方の違い
✔︎ 働き方を選ぶ上で考えるべきこと
▼こんな方におすすめです。
✔︎ 会社を辞める前に、フリーランスのデメリットを知っておきたい
✔︎ フリーランスになりたいけど、会社を辞めるのも不安
フリーランスとして働く8つのメリット
まずはフリーランスとして働くメリットから見ていきましょう。
①働く時間と場所が自由
フリーランスの1番の魅力は、なんといっても時間と場所が自由だということです。
企業に常駐などをする場合や、クライアントとの契約条件にもよりますが、基本的にWebで完結するような仕事であれば、いつでもどこでも仕事をすることが可能なのです。
通勤ラッシュや満員電車、いつものオフィス、決められた休憩時間などとは無縁。
体調に合わせて朝は遅めに起きる日があったり、気分転換におしゃれなカフェで仕事をすることもできます。
休日も自由に決められます。
カレンダー通りではなく、人出の少ない平日を休みにしたり、長期休暇を取ることも可能なのです。
②人間関係のストレスが減る
会社でもっともストレスなのは、人間関係ではないでしょうか。
人の悩みの原因は、ほぼ人間関係とも言われます。
クライアント、外注先、上司、先輩、同僚、後輩など。
会社員だと、会社に決められた案件やチームで仕事をするので、関わる人を自分で選ぶことはできません。
フリーランスももちろん、仕事をするにあたっては人と関わりますが、自分で選ぶことができますし、深くわずらわしい人間関係に巻き込まれることはグンと減ります。
会社のイベントや、半ば強制参加の断れない飲み会などにも、必要以上に参加しなくても良くなるので、人間関係のストレスからはかなり解放されるのです。
③収入の上限がない
会社員の場合、成果報酬ではない限り給与体系はほぼ決まっています。
残業や評価次第でボーナスに多少の変動はあれど、大きく上振れして給料をもらえることは考えにくいです。
一方フリーランスは、仕事をした分だけ比例して収入は増えていきます。
また、単価交渉も自分でできるので、同じ仕事でもさらに収入を上げていくことができます。
会社員だと労働時間た1つ1つの仕事について、いくら稼げているのかを意識することは少ないです。
フリーランスは、仕事とお金が直結するため、それがやりがいやモチベーションにもつながっていきます。
④余計な出費が減る
フリーランスは服装が自由なので、スーツやパンプスといった、普段は着ないような服を買う必要はありません。
外食や交際費も自分次第で減らせますし、出勤するための交通費もかかりません。
余計にかかっていた出費はだいぶスリム化されます。
⑤パフォーマンスが上がる
時間や場所、人間関係のストレスから解放されると、仕事に集中できるようになります。
自分の好きなこと、やりたい仕事であればなおさら、どんどん仕事が捗るようになります。
短時間での集中力や成果がぐんと上がるのです。
⑥定年がない
会社に勤めていれば、定年があります。
まだ働けるし、働きたいと思っても、定年がきたら退職しなくてはなりません。
長く会社で磨かれたスキルがあるのに、定年だからと仕事がなくなってしまうのは悲しいですよね。
でもフリーランスであれば、定年はありません。
スキルをずっと仕事にして、働きつづけることができるのです。
⑦女性のライフイベントと両立できる
女性は、人によっては出産という大きなイベントがあります。
育児はパートナーと協力できるところもありますが、どうしても体力面などで女性に負荷がかかってしまいます。
会社員であれば、産休や育休の調整や、休んだあとの復帰などに、まだまだ全ての会社で十分な制度が整っているわけではありません。
辞めざるをえない人もいます。
フリーランスであれば、前述の通り時間と場所に自由なので、家事や育児と両立して仕事をすることが可能です。それでも両立は大変ではありますが、かなり負担は軽減されます。
⑧幸せ度が上がる
会社員よりフリーランスの方が、幸福度が高いという調査結果が出ています。
成果が収入に直結したり、やりがいを感じられたり、自由度が高いことなどがその要因です。
▼フリーランスの幸福度についてまとめたこちらの記事も、ぜひご覧ください。
フリーランスとして働く6つのデメリット
つづいて、フリーランスとして働くデメリットをご紹介します。
①収入が不安定
フリーランスの最も大きなデメリットは、収入が不安定なことです。
安定して継続的に受注できる仕事ががれば良いですが、仕事内容やクライアントの状況によって、契約期間や納品物限りの仕事であったり、仕事が途切れるということはよくあります。
仕事をした分だけ報酬がもらえるので、もし体調をくずして動けなくなると、その分、収入も途絶えてしまいます。
収入が不安定なのは、お金の不安が湧いてくるだけでなく、精神的にも不安定になりやすくなるので注意が必要です。
▼こちらの記事ではお金に不安を感じた時の対処法をまとめています。
②社会的信用度が低い
フリーランスとして働いてみると、所々で社会的信用が低いと感じる場面に遭遇することがあるでしょう。
例えば、クレジットカード、ローン、賃貸物件、融資の審査に落ちる、などです。
日本の現状として、未だに貸出の与信は終身雇用を前提とした考え方や、勤務先や勤続年数が指標となっています。
ただし、最近では個人のさまざまな情報から信用力をスコアリングしたり、融資を受けられるサービスも始まっています。
終身雇用を前提とした考え方も、時代に合わなくなってきており、見直されはじめています。
徐々に、風通しは良くなっていくのではないでしょうか。
③社会保障が不十分
フリーランスは会社のような福利厚生はなく、年金、雇用、労災といった社会保障はどうしても薄くなってしまいます。
自宅で仕事ができるワークスタイルの場合、保育園の入園も難易度が上がります。
健康保険、厚生年金保険、介護保険は、会社勤めであれば会社が半分負担してくれます。
しかしフリーランスは、これらを全額自分で支払うことになります。
辞める前に、どれくらい保険料がかかるかを試算してくと良いでしょう。
④事務作業を全て自分でしなければならない
フリーランスになると、開業の手続き、税金、社会保険、確定申告はもちろん、日々の経理や請求処理など、さまざまな事務作業を自分でやらなくてはいけません。
やりたいことをやるためにフリーランスになったとはいえ、こういった作業も対応しなければならないのです。
慣れるまでは手間取ることも多いですが、税理士さんにお願いしたり、経理をサポートしてくれるソフトやクラウドサービスも充実しているので、取り入れていくと良いでしょう。
⑤時間管理が難しい
時間に自由な分、自分を律して生活しなくてはならないため、生活リズムが乱れやすくなります。
朝起きる時間が遅くなったり、通勤がないので体を動かさなくなったり、夜はなかなか寝付けなかったり…と、生活リズムが乱れやすいのです。
これはリモートワークをする多くの人が経験することでもあります。
徐々に生活リズムをつくっていくことが大切です。
いつでも休日にできるとはいえ、有給休暇はありません。
休んだ分、収入にも直結するという意識が必要です。
⑥孤独
わずわしい人間関係から解放される一方で、主体的に自分で人に会いに行かなければ、人と会う機会が減ります。
ちょっと仕事で困ったことがあっても、会社であれば先輩に聞くことができますが、フリーランスはそれができません。
失敗やトラブルがあっても、基本的には全て自分で責任を持って対応する必要があり、助けを求めることができません。
仕事でもプライベートでも、なにか困った時に相談できるような同志や仲間がいることがとても大切です。
【まとめ】自分はどういう働き方が向いているのかしっかり考える
会社員もフリーランスも、どちらの働き方にもメリットとデメリットがあります。
人によって、何をリスクと感じるかも違ってきます。
社会保障が薄いのがリスクと感じる人もいれば、これからの時代に自分で稼げない方がリスクだと考える人もいます。
どちらが良い悪いではなく、大切なのは「自分がどのように働きたいのか」を理解することです。
ぜひ自分が納得のいく働き方を、見つけてくださいね!
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