フリーランスになりたいけど、このまま会社員でいた方が実は幸せなんじゃないかな?
いざフリーランスになろうと思ったとき、このように思う人もいるのではないでしょうか。
でも実は、フリーランスは会社員より幸福度が高いという調査結果で出ているのです。
フリーランスは、働く時間や場所に自由だから幸福度が上がる、ということは簡単に想像できます。
一方で、仕事や収入が不安定なので、生活やメンタルは不安になりがちで、幸福度を下げてしまう要因にもなります。
それでもフリーランスの方が、会社員の幸福度より高いのはなぜなのでしょうか。
▼この記事では、フリーランスの幸福度についてまとめています。
✔︎ 労働時間と収入の、幸福度への影響とは
✔︎ 幸せなフリーランスが実践しているポイント
▼こんな方におすすめです。
✔︎ 会社員としての働き方を改善したい
✔︎ フリーランスになったものの、仕事に忙殺されて楽しめていない
会社員の方やこれからフリーランスになりたいと思っている方や、すでにフリーランスとして活躍されている方など、社会で活躍されている皆さんの参考になったら嬉しいです。
フリーランスは人生の満足度が高い
フリーランスは会社員より幸福度が高いという調査結果
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が発表している「フリーランス白書 2019」に、フリーランスと会社員について比較した調査結果が記されています。
それによると、
・キャリア自律(心理面、行動面における自分の意思でのキャリア形成)
・キャリアの自己責任
・専門性コミットメント(自分の専門性に努力を惜しまない意思)
の全てにおいて、会社員よりフリーランスの方が、高い数値が出ています。
他にも、民間企業が行った女性のフリーランスを中心とした調査では、人生の満足度は日本人の平均よりもかなり高い数値となっています。
フリーランスの満足度が高い理由
各調査結果を踏まえると、フリーランスの満足度が高い理由は、以下のようなものが挙げられます。
・スキルや専門性を意識して、自律的に取りくむので、やりがいを感じられる
・働く時間、場所の自由度が高い
・女性は、結婚や出産といったライフイベントにも、柔軟にキャリアとライフスタイルを両立できる
会社員の場合、どうしても会社の方針や上司、クライアントに業務や作業環境などを振り回されがちです。
残業を強いられることもあるでしょう。
一方フリーランスは、プロセスに関係なく成果だけにコミットできるので、満足度が会社員より高くなると考えられます。
働く環境を自己管理できることが、幸せを感じられたり、モチベーションアップにもつながるようです。
労働時間と収入の、幸福度への影響とは
仕事と幸せの関係を考えるとき、尺度として挙げられるのは「労働時間」と「収入」でしょう。
どのくらい働いて、どのくらい収入を得れば幸せを感じられるのかは、人によってさまざまです。
また、ある一定の年収(500万程度)までは収入と幸福度は比例しますが、それ以上は比例関係にないことも明らかになっています。
幸せに生きるには十分な収入は必要ですが、収入が増えても必ずしも幸福度も上がるというわけではない、ということです。
フリーランスの多くは、収入と労働勤務が比例関係にある傾向があります。
よって、自分に合った働き方、働く量を選択していくことが、フリーランスとしてより幸せを感じていくためのポイントになるでしょう。
男女ともに、より自由な働き方をしてますます幸せを感じられる時間を増やしていきたいですよね。
フリーランスは、幸せに働くための1つの働き方として、十分な可能性があると言えると思います。
幸せなフリーランスが実践している5つのポイント
ではフリーランスとして幸せを感じながら働いている人は、具体的にどのようなことを実践しているのでしょうか。各機関の調査結果をはじめ、私自身の経験や、周りの幸せなフリーランスの方々や、インタビューなどをまとめました。
ポイント①自分の気持ちを中心に置き、なりたい自分になれている
幸せなフリーランスは、常に自分が中心にあります。
自分の気持ちに素直に、心からやりたいことを選択し、行動しているのです。
行動の先には、『ありたい姿』を明確にもっています。
フリーランスという働き方を通してなりたい自分になれていたり、まだなれていなくても近づこうとしています。新しいこと、興味をもったことには積極的にチャレンジし、変化や成長、自己実現のおもしろさを感じ、楽しんでいるのです。
“自分はどうなりたいのか”と、自分の人生観を問いかけ、磨きながら向かっていく歩みが、人生を楽しむことに繋がっています。
フリーランスは全てが自己責任です。
やりたいことを自分で選択、決断し、自分の意思で生きていけることが、フリーランスの幸せにつながると言えるでしょう。
ポイント②社会貢献などクリアなビジョンをもっている
幸せ度がさらに高いフリーランスは、明確なビジョンをもっています。
実現していきたい人生観の中に、自分自身のことだけではなく、家族などの身近な人への想いや、さらには社会全体に向けて、「貢献したい」「役に立ちたい」という気持ちを強く持っているのです。
「社会貢献したい」というのは、ときに自分が満たされていないが故の、エゴにもなりかねません。
でも幸せなフリーランスは自分自身が満たされているので、それを自分だけでなく身近な人、そして社会に広げていくことを望んでいるのです。
ポイント③信頼できる仲間を大切にしている
人間関係は、人生の幸福度を決める大きな要素です。
幸せなフリーランスは、周りの人を大切にし、周りの人からも大切にされています。
一緒にビジネスをするクライアント、助け合うビジネスパートナー、同じような志を持つ仲間、楽しいことも落ち込んだこともシェアできる友達などに囲まれて生きています。
どれが欠けても、健全に幸せにはなれません。
純粋に、
「わたしを応援してくれている人たちがいる」
「わたしを助けてくれる人たちがいる」
「感謝の気持ちがたくさん湧いてくる人がいる」
「この人たちを喜ばせたい」
「誰かの役に立ちたい」
という風な気持ちをもっているので、日々幸せを感じることができるのです。
ポイント④生活環境やお金を整えている
フリーランスのデメリットとして挙げられるのは、「収入が不安定である」「社会保障が脆弱」「自分で仕事を見つけないといけない」というものです。
それでも幸福度が高い理由として、前述した人間関係があること以外に、
・自分のスキルを仕事にし、キャッシュに変えることができる
・実家暮らしや収入に見合った賃貸など、安定した生活環境を整えている
というものがあります。
フリーランスにとって、日々の生活が不安になりやすいのは事実です。
だからこそ、幸せなフリーランスは安心・安全に暮らせる環境を整えているのです。
ポイント⑤楽観的な視点をもっている
幸せなフリーランスの多くが、「なんとかなる」と、前向きで楽観的にとらえる視点をもっています。
フリーランスになっても、仕事やお金、人間関係などでうまくいかないことや、不快な出来事は起こります。
そのときに、どんな風に考え、対応していくががとても大切です。
「現状を改善させるきっかけかもしれない」
「このピンチがチャンスにつながる」
「これまでのように、なんとかなる」
こんな風に、過去の失敗や、不安や焦りといったネガティブな感情に引きずられることなく、1つ1つの出来事を前向きに乗り越えていくことが、フリーランスを幸せに楽しむコツなのです。
もともと、私はとても悲観的な性格です。でも、フリーランスになってから逆に、「なんとかなるもんだな」とわかり、楽観的にもとらえることができるようになりました。
幸せなフリーランスになるために心がけるべき3つのポイント
これまでの内容を踏まえ、今フリーランスの人も、これからフリーランスになる人も、幸せなフリーランスになるために心がけた方がいいポイントを、3つまとめました。
ポイント①自分の気持ちに向き合うクセをつける
フリーランスを目指したり、フリーランスとして働いていると、色々な感情が湧いてきます。
1つは、仕事が楽しい、クライアントさんに喜んでもらえてうれしい、新しい挑戦にワクワクする、ドキドキする、といった、ポジティブな気持ちです。
ポジティブな気持ちは、豊さや幸福感を味わせてくれることはもちろん、自分の理想の人生観をよりはっきりとさせてくれます。
もう1つは、周りに批判されてイライラする、悲しい、このまま稼げるか不安、うまくいかなかったらどうしようと焦る、ソワソワする、といったネガティブな気持ちです。
ネガティブな気持ちはなるべく感じたくない…と思いますよね。
でもネガテティブな気持ちは、進んでいる方向を正してくれたり、大切なことに気づかせてくれたりする、大切な感情です。
無理にポジティブ思考になるのではなく、丁寧に向き合うことが大切なのです。
幸せなフリーランスになるには、ポジティブな気持ちもネガティブな気持ちも、両方をうまく乗りこなすことがポイントです。
ポイント②なりたい自分になれているか、ときどき点検する
仕事でもっともパフォーマンスを発揮したり、もっとも幸せを感じる瞬間は、自分の目的意識と行動が合致しているときです。
でも、つい高額な案件だからと受注したり、疲れているからとダラダラしたり、焦りから本当はやりたくない仕事に忙殺されたりしてしまうことがあります。
そうなってしまわないように、定期的に、できれば毎日どこかの時間で、今の自分の状態は理想の状態であるかをチェックするといいでしょう。
こういったズレた行動を認識し、自分に合致した軌道に戻すことができます。
自分の状態を整えるクセをつけることがポイントです。
ポイント③人とのつながりを大事にする
フリーランスは人間関係も自分で選べますし、直接会うことなく仕事をすることも可能です。
でも、仕事も情報も幸せも、すべて人とのつながりからやってきます。
新しい挑戦やスキルアップにつながるような仕事を、クライアントさんが提供してくれたり、仲間や友達が、有益な情報を提供してくれたりします。
仕事だけではなく精神的にも、楽しいことやワクワクすること、気分が沈んだり落ち込んだりする時も、信頼できる人のつながりがあるのはとても心強いことです。
1人1人の人との繋がりを大切にすることが、幸せのご縁につながるポイントです。
私は人付き合いが苦手で、フリーランスになったらなるべく人と関わりたくないと思っていました。でも今は、たくさんの素敵なクライアントさんや仲間に恵まれているからこそ、とても幸せを感じています。
おわりに
フリーランスは、責任と自由を両方自分で所有する働き方です。
全ての人にとって、幸せになる最適な働き方というわけでもありません。
しかし、多様化する生き方、さまざまなライフイベントや環境の変化などに、柔軟に対応できる働き方でもあります。
そして人生全般における自己実現も可能にしてくれる働き方でもあるのです。
今の働き方や生き方に、どこか違和感を感じていたり、フリーランスになっても楽しいと思えていない方がいたら、この記事が参考になっていると嬉しいです。
会社員として働く場合でも、フリーランスの働き方は参考になるのではないでしょうか。
それぞれが、自分にあった働き方を見つけて、幸せに生きていけたら素敵ですね!
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